2006年10月31日の夜、仮装した大勢の人で埋まったサンフランシスコのカストロ・ストリート。奥にCASTROの縦型ネオンサインが光っている

カストロのハロウィンは今どうなってる?2006年の中止から2025年の復活、そして今年は?

2006年10月31日の夜、仮装した大勢の人で埋まったサンフランシスコのカストロ・ストリート。奥にCASTROの縦型ネオンサインが光っている

Hi there!

今日はサンフランシスコのゲイタウン、カストロのハロウィンの話です。
途中で2006年の発砲事件の話が少しだけ出てくるので、苦手な方はご注意ください。

去年は、どんなイベントかもよく知らないまま、思いつきでCastro Street Fairに潜入しました笑
Street Fairの日は、カストロに住んでいる人たちも家でパーティーをしていて、街全体で参加している感じがいいなと思います。

そんなカストロですが、ハロウィンは昔、ものすごく大きなパーティーでした。
それが、ある年を境に止まっていました。
今はどうなっているのか、調べてみました。

結論から言うと、カストロのハロウィンは一度終わって、いま少しずつ戻ってきています。
2006年の発砲事件で大きなパーティーは終わり、昼の小さなイベントで再開。
去年はついに、ナイトマーケット形式で本格的に戻ってきました。
今年も10月31日の開催が公式に告知されています。

最盛期から今年まで、ざっくり比べてみました

時期 どんな感じ?
最盛期 約50万人の巨大パーティー
2006年 発砲事件で終了
2007〜2022年 市が「来ないで」と呼びかけ
2023〜2024年 昼中心の小さなイベントで再開
2025年 ナイトマーケットで復活
2026年 10/31(土)夜に開催予定

正直、カストロのハロウィンにこんな歴史があったなんて、まったく知りませんでした。
発砲事件のような悲しい出来事があったことも、今回調べて初めて知りました。

それでも、もう一度やろうと決めて、本当に戻ってきている。
そこに、アメリカの「負けない心」みたいなものを感じます。
マイノリティだからって隠れない、という強い意思も伝わってきます。

止まっていた17年と、戻ってきた夜

2006年のハロウィンの夜、パーティーを終わらせるために人を帰し始めたころ、もめごとから発砲が起きました。
撃たれたのは9人。命に関わるけがの人はいなかったと報じられています。

市と警察は前もって警備を増やし、ステージも減らし、終わる時間も早めていました。
それでも起きてしまった。

そこから市は「カストロでパーティーはやらない」という立場になります。
市が「パーティー目当てでカストロに来ないで」と呼びかける年が続き、2020年には地元の区議やお店の人たちも同じ呼びかけをしました。

流れが変わったのは2023年です。
昼間の小さなイベントとして、17年ぶりに戻ってきました。

そして去年。
ふだんは第3金曜に開かれている「Castro Night Market」の10月の回を、ハロウィン当日に移す形で、夜のイベントが復活しました。
報道によると、来場者からは「楽しかった、安全だと感じた」という声が出ていました。

警察と民間の警備が一緒に入り、警察側も昔の大パーティーとは別物として扱っていました。

2026年のカストロハロウィンは?

今年は10月31日(土)17〜22時、18th & Castro 周辺で、ナイトマーケット形式の開催が告知されています。

夜の暗い道ばたに置かれた、顔をくり抜いて内側から灯りをともした4つのジャック・オー・ランタン。ハロウィンの夜を表すイメージ素材で、撮影場所は不明
ハロウィンの夜のイメージ。カストロで撮った写真ではありません(Photo: Jonathan Taylor / Unsplash)

ふだんの Castro Night Market って?

2024年10月に始まった、18th Street の一部を通行止めにして開く夜市です。
春〜秋のあいだ、毎月第3金曜に開かれていて、入場は無料。

通りにはアートや雑貨、フードの屋台が並び、DJやドラァグのステージもあります。
出店は、クィアが経営するお店やカストロのお店が優先されています。

ふだんの回と、ハロウィンの夜の違い

項目 ふだんの回 ハロウィン2025(実績) ハロウィン2026(発表済み)
日にち 毎月第3金曜(春〜秋) 10/31(金)※第3金曜から移動 10/31(土)
時間 夕方〜夜 17〜22時 17〜22時
場所 18th St の一部 18th St の4ブロック 18th & Castro 周辺
中身 屋台・アート・フード・DJ・ドラァグ +仮装、コスチュームコンテスト 2つのステージ(Walgreens 裏の「Neon Garden」と、18th 南側の「rainbow meadow」)
入場 無料 無料 Eventbrite で RSVP 受付中

ざっくり言うと、ふだんの夜市に、仮装とハロウィンのステージを足したのがハロウィン版です。

ただ、今年のコスチュームコンテストや料金、お酒の扱いなどは、まだ発表されていません。
Castro Merchants のカレンダーも「more information coming soon」のままです。
出かける前に、公式サイトで最新情報を確認してください。

Folsom みたいな過激なイベント?

Folsom Street FairやBearrisonの記事を読んでくれた方は、ここが気になりますよね。

調べた資料を見る限り、Folsom のような過激さが売りのイベントではありません。
去年は、屋台とステージ、コスチュームコンテストが中心の、街ぐるみのお祭りでした。
地元メディアの Hoodline も、2025年版を「family-friendly」で、昔のブロックパーティーより「おとなしい版」だと紹介していました。

年齢制限も、とくに書かれていません。
Castro Merchants の案内にも「free and open to the public(無料・誰でも参加OK)」とあります。

Folsom のようなヌードやフェティッシュ系の要素も、今回調べた資料には出てきませんでした。
ふだんの回では go-go ダンサーが出たこともあり、公式はバーレスクの出演者も募集していますが、ハロウィン版に出るかは分かりません。

Folsom みたいなのを想像して身構えている方は、そこまで心配しなくて大丈夫そうです。

実はこのお祭り、もともとは子ども向けだったんです。
1940年代に、地元のお店 Cliff’s Variety が開いたコスチュームコンテストが始まりです。

カストロのハロウィンは、なくなったんじゃなくて、形を変えて戻ってきている途中です。
Castro Halloween、ずっと気になっています。
行けたら、またレポしますね!

See you soon!

参照: NBC Bay Area / CBS News / Castro Merchants / Castro Night Market / Hoodline / ABC7 / Cliff’s Variety
アイキャッチ画像: 2006年のハロウィンの夜のカストロ・ストリート(Photo: Dennis Yang / Flickr, CC BY 2.0)