“jellyfish” は「くらげ」だけじゃない|弱虫という意味の使い方【Hitmanで英会話④】

フグを渡そうとしないシェフに、ユキ・ヤマザキが最後に放った一言が今回のフレーズです。

“Jellyfish” ── くらげ、という意味の他に「弱虫、意気地なし」という意味があります。
フグをよこせと食い下がるユキ・ヤマザキに対して、シェフがとうとう会話を切り上げようとした瞬間に出てきます。

この動画【【Hitman WoA】ゲームで英会話 | 講師: ユキ・ヤマザキ – YouTube 】を見てくださってかつ、解説を見たいと思ってくれた方向けの記事です。動画の構成上詳しい解説が出来なかったので、その補足としてこの記事を作成しています。

前回の続きからです。前回はユキ・ヤマザキとシェフの会話を解説しました。
フグを欲しがるユキVS提供したくないシェフを通じて、フグの英語表現の違いを学びました

今回はその続きからです。ユキがもうちょいゴネます笑

フグを出せない理由をぼかすシェフ

なぜ提供出来ないのかを説明しているシーンですね。
”There was an, uh, incident only last week.”
話しにくい内容なので、シェフがフィラーワード(Filler word)を多用していますね。やはりこのようなリアルな部分は教科書では出せない要素だと思います。

ちなみに”only last week”の”only”は「強調表現」となっています。
つい先日の「つい」の部分ですね。今気づいたんですが、それ和訳に盛り込んでないですね。
ミスです。

「自分から言い出した」を表す take it upon oneself

”A kitchen apprentice took it upon himself to… well, I can’t even bear to say it out loud.”
”take it upon/on oneself”は「自ら(責任を)引き受ける」という意味があります。 なのでここではネガティブにとらえて「自分勝手にやった」というニュアンスで訳しました。 ”took it upon himself to”の “to”の後に動詞が続くはずなのですが(おそらく cut fugu)濁しているので、そのニュアンスも和訳に入れて完全には話していないけど、理解はできる程度に訳しました。

もちろん”take it upon/on oneself”にはポジティブな意味もあるので自分が先導を切って終わらせたプロジェクトなどに使って見てください(Look, I took it upon myself to finish the project! 的に)

後は音のつながりですね。話しにくいことを話しているかつ音が繋がっているのでtook it upon himself to の特に ”it upon”の部分は全く聞こえません。しかし音声を聞いてもらうと、発音はほぼしていないけど、そこに単語が存在していることのために一拍置いていることが分かると思います。
ゆっくりにして聞いてみてください。

「この一回だけ」と食い下がるヤマザキ

”Well, I’m sure you can make an exception this once.”
ここは特に解説することはないですね。
”This once”は「この一回」= 「今回」ということになるので、文脈に合わせて「一個(フグ)」にしました。

「規則は規則」に込めた意訳

”The rules are the rules. I’m sure you understand.”
ここの日本語訳は少しだけこだわりました。
確か、オリジナル (IO interactive) の翻訳だと「規則は規則なので、どうかご理解を」だった気がします。

私の場合ではシェフが「ヤマザキが弁護士であることを知っている」と仮定して、「貴女さまなら」にしました。
ユキは有名人でしつこくフグを食べたいとせがんでいます。その過程から、「こう言えば納得してもらえるかも」という希望をもって「規則は規則 (規則を重んじる弁護士である貴女なら)理解できますよね? 」のように訳しました。

伝わってくれたら嬉しいです。

lawyer と guidelines で言い返すヤマザキ

そんなシェフの発言に対して
”I am a lawyer. I see them more as a set of guidelines.”
です。食い下がりませんね

TOEICによく出てきますが、LawyerはAttorneyと言い換えることができます。

その後の”I see them more as a set of guidelines.”はちょっと迷いました。
直訳すると「Them = 規則をガイドラインとして見ている」になります。
多分ここで言いたいことは
「ガイドライン = ベースのようなもの = 大まかな指標だから、柔軟に変更できる」
と言いたいのではと考え上記のように訳しました。

もしかしたらもっといい訳があるかもしれないです。

“If you will excuse me” で会話を切り上げるシェフ

まあこれでもシェフは折れませんね。プロです。
”I just don’t want to get fired. If you will excuse me.”

ちなみにHitmanは”If you will excuse me”が多発します。そもそも ”If you (do) me”の構文が多発します。
”If you will excuse me”は強制的に会話を終わらせたいときに使えます。
「それでは失礼」というセリフにピッタリです。

本命フレーズ:Jellyfish=弱虫

そんな逃げのフレーズを発したシェフに対して、ユキ・ヤマザキは
”I asked for fugu. Not jellyfish.”
と発言します。

訳は「私はフグがほしいのよ 弱虫じゃなくて」が無難ですかね。
英語のように生き物に結びつけてジョークを生み出すのはここでは難しいかもしれないです。

つまりここでのJellyfishは「ナヨナヨして意気地がない人」のことですね。
英語らしくておもしろいフレーズだなと個人的に思っています。

ちなみに紹介するか迷ったのですが、念の為。
Jellyfishにはスラング的な意味でも使われます。上記の使い方はあくまでも「口語使用」なのでスラング’かは微妙なところです。
私の口からはスラングの紹介が出来ないので、気になった方は下記のリンクから意味を確認してみてください。
Urban Dictionary: Jellyfish

翻訳へのこだわり

今回は翻訳のこだわりを紹介できたかなと思います。
AIが発展した現代だからこそ、バックグラウンドを理解したうえでの翻訳には気持ちがこもると思います。
もちろん文法や意味を理解するだけならAIでも十分ですが、コミュニケーションが必要な現代に生きている以上、コミュニケーションにおけるバックグラウンドの大切さを理解していただけたら幸いです。

終わりに

いろんな動画を投稿しているのでモチベが低い時にでも見てください!