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【Hitman WoA】ゲームで英会話 | 講師: ユキ・ヤマザキ – YouTube

を見てくださってかつ、解説を見たいと思ってくれた方向けの記事です。

動画の構成上詳しい解説が出来なかったので、その補足としてこの記事を作成しています。

前回の続きから始めましょう。前回は新人のシェフがフグを捌いて事故を起こしたという話でしたね。そしてShow offというフレーズを紹介しました。

スタッフの会話①

”But, anyway, the hospital administration probably thought it would be better to just ban serving fugu altogether.”

話を変えるフレーズとして優秀なのが、”Anyway”なのは有名な話です。
また文法的にButを文頭に置くのは正しくないのですが、口頭では使われることが多いので話すときは特にきにする必要はないと思います。

ここは直訳すると「何でも 病院の管理局はフグの提供を全面的に停止したほうが良いと考えたのだろう」になります。
翻訳のときにこだわったところは
「管理局」というフレーズを残した点です。Hospitalという単語を知っているひとは多いと思うので「病院側」と訳すのではなくあえて認知度が低い”Administration”の訳である「管理局」を残しました。
そして”It would be better”は「〜したほうが良い」ですが、Thoughtと組み合わせて 「禁止したほうが良いと考える」≡ 「してもおかしくない」と訳しました。
後悔はAltogetherを訳していないところです。普通に「全面的に」と入れても良かったのですが、長くなりそうだったので飛ばしてしまいました…

この文章で注目してほしい点はもう一つあります。それは音のつながりです。
文章が長いですが、この男性は”五秒”でこの文章を言っています。やってみるとわかりますがかなり難しいです。
なぜこんなにすらすら言えるのか? それはこの男性が話す時に音をつなげたり、消したりして話しているからです。

まず初めに ”But” これはカタカナにすると「バット」ですがこの男性は”T”を発音していません。「バッ」のような感じです。

そのままAnywayにつなげています。なので「バッ… エニウェイ」といった具合になります。

次に ”the hospital administration”ですが、Hospitalの最後の”L”とAdministrationの頭の”A”がくっつきます。 なので発音をカタカナにすると「ホスピタルドミニストレイション」になります。参考にしてみてください。

さらに地味に難しい発音の”Probably”の登場です。
普通に発音すれば「プロバブリー」ですが、ProBaBlyの二つのBはネイティブにとって発音しにくくてしょうがないものです。なので効率的に発音すると一つのBが消えます。
最終的に「ブロブリ」といった形に変化します。

このあとも、音のつながり・省略はどんどん続きます。

次は
“thought it would be better” の部分です。

ここで注目してほしいのは thought it
本来なら「ソート・イット」ですが、実際の会話では t + it がぶつかって、 「ソーリット」 のように聞こえます。
特に thoughtt はほぼ消え、it に吸収されます。

続く “would be” もポイントです。
「ウッド・ビー」と一語ずつ発音すると時間がかかるので、 実際には 「ウッビー」 のように一気に言われます。
wouldd 「ド」も、ここではほとんど聞こえません。

そして “better to just”
ここは発音が特に難しいところになります。

better tot が連続するため 「ベラトゥ」
to justto は弱くなり 「ウ」のように発音するので 「ウジャスト」

つまり全体では
「ベラゥジャスト」 のように、ほぼ一息で処理されます。

最後の“ban serving fugu altogether” も同じです。

ban servingn + s がつながり
「バンサー(ヴィング)」

altogether → 音が多いので省略され
「オルゲザー」 のように短縮されます。

このように見ると、この男性が速く話しているのではなく、

「一つ一つを丁寧に発音していない」
「音を削って、つなげて、まとめている」

ということがわかります。

まとめるとこんな感じです。

英語が速く聞こえる最大の理由は、スピードではなく実は“処理の仕方”なんですね。

ここまで意識できるようになると、リスニングもスピーキングも一気に楽になります。

長くなりましたが、このように一回長めに解説して、次回同じ経験をすると吸収力が段違いです。
さて次に行きましょう。

スタッフの会話②


”Poor chef. That was his best party trick. Now, what do we do with the last fugu?”

皆さんはなにか人に見せられるような特技はありますか?
僕はどうでもいいのですが、指の第一関節をすべて曲げることが出来ます。
これを”Party trick”と呼べるかはわかりませんが、イメージは出来たでしょう?笑

”What do you do”は「仕事はなんですか」の有名な表現です。
ここで重要なポイントは「何が省略されているのか」というところです。
実はこの表現 ”What do you do for work (living)”と表すことが出来ます。

つまり今回の文章では”What do we do with”なので、「どう処理する」という意味になります。
ちなみにこのように考えの中身を聞く場合は”What”です”How”ではないので注意です。

今回の重要フレーズ ”Throw it out” | スタッフの会話③

男性は実は、
”Huh, throw it out, I guess? It’s a damn shame, too.”
と言っていました。

個人的に「かな?」的なニュアンスで言いたい時は”I think”より”I guess”と言う頻度が多いように感じます。より自身のない感じですね。

そして紹介した重要フレーズは”Throw it out”です。
言い換え表現として”throw away”や”get rid of” がありますね。

音のつながりにも気が付きましたか?
throw it out は、一見すると簡単そうに見える表現ですが、実際かなり発音が変わります。

教科書的に読むと「スロー・イット・アウト」ですね。

しかし、会話では音がつながり、省略され、ほぼ一息で処理されます。

throw itの throw の語尾は母音で終わり、it も母音で始まります。
母音同士がぶつかると、英語では自然につなげようとします。

その結果、throw it → 「スロウィット」に変化します。
「スローイット」ではなく、w 音を挟んで滑らかにつながるのがポイントです。

it outは it はとても弱い単語なので、文の途中では強く発音されません。
特に t の音は、フラップT(ラ行に近い音)になる。もしくは、ほぼ消えます。

そのため、it out → 「イラウト」さらに自然になると「アラウト」に近く聞こえることもあります。

まとめると、throw it out は、実際には次のような音になります。「スロウィラウト」的な発音になります。ぜひじっくり聞いてみてください。

ちなみに真ん中の it は「発音する」というより、存在を感じさせる程度に処理されていますよ。

最後に

たった三つのフレーズですが、語ることが多くなってしまいました。
特に発音に関しては詳しく解説しているので、気になったら読み返してみてください!

それ以外の時はゲームでもしてください笑